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手打ちそば　むら田

お庭を眺めながら古民家でいただく
「手打ちそばむら田」の絶品釜揚げそば

2013年に光明池に開業した「手打ちそば　むら田」。築70年の古民家を利用した落ち着いた空間で、打ち立ての美味しい二八そばがいただけます。こちらの名物は「釜揚げそば」。他には見ない、自分で蕎麦を湯がいていただくスタイルを楽しめます。

全席に釜揚げ用のコンロが備わっています。

熱々の釜揚げで味わう喉ごしの良い二八そば

「むら田」の名物といえば「釜揚げそば」。
一席ずつに備えられたコンロに大きな釜が登場。ぐつぐつと煮立つその釜で、自身でそばをゆでていきます。目安は30〜40秒とのことですが、好みに合わせてOK。特製のつゆに薬味と生卵を混ぜ絡めていただきます。口に入れるとつるりとなめらか。香り豊かでしなやかな食感、喉ごしの良いそばに思わずお箸が進みます。

河内鴨の旨みが凝縮した鴨汁そば。

ツムラの河内鴨を使った絶品鴨汁そば

「鴨汁そば」もファンが多いメニューです。2019年G20大阪サミット外相会合の正式食材として採用された、明治3年創業のツムラの河内鴨を使用。無農薬飼料で育てられた大阪ブランドの鴨で、新鮮で臭みがないのが特長です。店主・村田正人さんの熱意と信念により交渉し続け、この河内鴨を仕入れることが実現したのだといいます。

細かく切った鴨肉を入れて、継ぎ足しで作るだしには旨みがぎゅっと凝縮されています。こちらも卓上のコンロで熱々に熱しながら、つけ麺のようにしていただくスタイル。甘みとコクのある濃厚な鴨汁とそばが贅沢に絡み合い、舌鼓を打ちます。

その他にもざるそばやあたたかいおそば、サクサクの天ぷら、卵にこだわった丼メニューなどもラインナップ。夜には〆に手打ちそばが付いた「河内鴨しゃぶしゃぶ鍋」（2名様より前日までに要予約）も楽しめます。
夜はお庭をライトアップしているとのことで、また違った雰囲気で過ごせそう。

幅広い層に愛されるくつろぎの和空間

土間を上がると三間続きの座敷が広がり、座卓のほかテーブル席があります。パーテーションで仕切られた個室のテーブル席の用意もあり、幅広い層のお客さんに対応できるように配慮されています。
店主の息子である2代目・耕治さんは「外から見たら風格がにじむ佇まいですが、座卓があるので小さなお子さま連れの方にもご利用いただきやすいと思います。実際、多くの方に来ていただいてくつろいでいただいてます。気兼ねなく来店いただければ嬉しいです」と話します。
どこか懐かしさを感じるこの古民家は、父親である店主・正人さんの生家を改装したもの。
料理が提供されるまでの間、立派な床の間のしつらえや手入れが行き届いたお庭を眺めて過ごすのも一興です。

入り口の暖簾をくぐると、製粉機とそば打ち場が。

素材と香りを大事にしたそば

11時30分ごろから、そばの実を石臼で挽くところを見ることができます。そば粉は福井県産のものを使用。（仕入れ状況により変更となる場合あり）

「そばの実を挽くところから仕込んでいるので、香りも風味も格別です。さまざまな産地のものを使って試作しましたが、福井県産のそばの実から打った蕎麦は香りの良さが全然違うんですよ」と教えてくれたのは耕治さん。

そば店をはじめたきっかけとは。
もともとカーペットの織物会社を営んでいた店主・正人さんでしたが会社を畳むことに。
当時向かいで居酒屋を営んでいた耕治さんと一緒に居酒屋を切り盛りしますが、夜が遅くなってしまうため別の道を考えます。「何かないかな」と考えていたところ、たまたま『そば塾』を紹介してもらったのだといいます。「それなら一回打ってみようか」と挑戦したことがきっかけとなりました。

当時63歳。そば店を開こうと正人さんは決心します。
「釜揚げうどんはあるけれど、釜揚げそばは聞かないなぁ」と、他にはない変わったことをしたい思いから「釜揚げそば」を看板に開業。
持ち前のこのアグレッシブさで、どんどん人気店へと押し上げていくのです。
耕治さんも正人さんの指導を受けてそばを打ち始め、今では2代目として正人さんと共に「むら田」のそばの味を守り続けています。
「気温や湿度によって加水量を調整しないといけないので、入れすぎないように気をつけています。そばは打ってなんぼの世界。毎日打っていると指先で触るだけでわかるようになってくるんですよ。これからも味を落とさないようにそばを打ち続けます」。

DATA

住所	大阪府和泉市伏屋町5-2-19
営業時間	11:30〜14:30（L.O.)、17:30〜21:00 ※早くcloseする場合あり
定休日	月曜（祝日の場合営業、翌休み）
駐車場	有り
TEL	0725-56-5060
HP	https://teuchisoba-murata.net/